ヴァンパイアヒューマン−桜−


胸に突き刺さったリリアの言葉で、ジャックの頭の中はいっぱいいっぱいになった。


ジャックはその言葉を噛み締めながら、妖精の城を出た。


光の階段を下りると、そこにはバダックの姿があった。


『リリアには会えたのか?』


バダックが尋ねると、ジャックは深く頷いた。


『そうか…会えてよかったな』


バダックはそう言って笑顔を見せた。


『バダック、ありがとう』


ジャックはそう言って、迷いの森を抜けミーナの待つハクじぃの隠れ家へと向かった。


『ジャック!!お前2日間もどこに行っていたんだよ!!』


戻ってきたジャックにクロードは怒鳴った。



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