ヴァンパイアヒューマン−桜−
『わかりました。では行きましょう』
ジャックはそう言って、ミーナに手を貸し、ミーナをベッドからゆっくりと立ち上がらせた。
そしてジャックはミーナを連れて、静かに1階へと下りた。
1階ではクロードとハクじぃが二人を待っていた。
『ミーナ様、これをお飲み下さい』
ハクじぃはミーナに解熱剤を手渡した。
『オリジナルの解熱剤です。一時的に熱を下げますが、効果は長く続かないかも知れませんが…どうぞ』
ハクじぃはコップに入った水も手渡した。
『ありがとう、ハクじぃ』
ミーナは笑顔で受け取り、解熱剤を水と一緒に飲みこんだ。