ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ガルディニア王に伝えろ、アンタの息子が会いに来たって…』
ジャックはそう言って、ガルディニア兵士を睨んだ。
『ひっ、ひいぃぃぃ!!』
ガルディニア兵士はジャックの睨みにビビり、悲鳴をあげて城の中に入って行った。
『さあ、中に入りましょう』
ジャックは何事もなかったかのように、ミーナとクロードを城の中へと導いた。
『すげー、睨みだな…』
クロードはジャックの睨みに感心していた。
『ジャ、ジャック…今の今のって…』
ミーナは戸惑いながら尋ねた。
『今の?』
ジャックは不思議そうな表情を見せた。