ヴァンパイアヒューマン−桜−


『ナズナさん、あたしたちガルディニア王に会いに来たの。どうしても霧刻の谷に行かなきゃならなくて…』


ミーナはそう言って、ナズナに説明した。


『霧刻の谷…それはもしかしてヴァンパイアに会いにですか?』


ミーナの言葉にナズナは戸惑いながら尋ねた。


『えっ?どうしてそれを?』


ミーナたちはナズナの言葉に驚いた。


『お願いです!!ミーナ様!!私も…私もヴァンパイアの所へ連れて行って下さい!!』


ナズナはそう言って、ミーナに頭を下げ頼み込んだ。


『ナズナさん…』


ナズナのその姿にミーナは驚くばかりだった。



< 426 / 574 >

この作品をシェア

pagetop