ヴァンパイアヒューマン−桜−


『ミーナ様、この女性があのヴァンパイアの最後の生き残りだったサラなのですか?』


ジャックはミーナに駆け寄り、ミーナに尋ねた。


『うん…間違いない。何度もあたしの夢の中で見てたから…間違いない…』


ミーナはそう言って深く頷いた。


『でも、彼女は死んだハズじゃ…』


クロードもミーナに駆け寄り疑問を投げかけた。


『うん…』


ミーナは静かに頷いた。


鼻唄を歌いながら楽しげに花を摘み、舞っている色とりどりの蝶々と戯れる金髪の長い髪をした女性・サラを、3人はただ傍からじっと見つめた。


そして、そんなサラを見つめるミーナの目から、ふと涙が零れ落ちた。


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