ヴァンパイアヒューマン−桜−
『少し村を調べて見ましょう』
ジャックは近くのコケの生えた民家に立ち入った。
民家の中は、まるで時間が止まったままの状態のように、綺麗に片付けられていた。
ジャックはゆっくりと民家の中を歩いた。
すると奥のテーブルの上に、一冊の埃まみれの日記が置かれているのに気付いた。
『これは…』
ジャックは恐る恐る埃まみれの日記を手にとった。
『ジャック?何それ?』
ミーナとクロードはジャックに駆け寄った。
『どうやら日記みたいですね…』
ジャックはそう言って、本についた埃を手で掃った。