ヴァンパイアヒューマン−桜−
3人はハクじぃの家に向かって歩いた。
『確か、ここがハクじぃの家のハズよ』
そう言ってミーナは古びた一軒の家を見つめた。
『ミーナ様。もう夜も深いです。急いでジャックの後を追いかけたいのはわかりますが、こんな夜遅くだと寝ているハクじぃに悪いですから、今夜は宿をとって朝一でまたハクじぃの家を訪ねましょう』
ハートが扉をノックしようとしていたミーナに告げた。
『そうね、そうしましょう』
ミーナはハートの言うことを聞いた。
そして3人は、ラルムブリッジにある一軒の宿屋に泊まることにした。
それぞれ別の部屋で眠る3人…
ミーナはベッドから上半身だけを起こし、窓から空を見つめていた。