ヴァンパイアヒューマン−桜−
そんなミーナの目の色は、すっかり黒色へと戻っていた。
『ミーナ様、今夜は少し冷えますので風邪引かないようにしてください』
ハートは心配そうにミーナに言った。
『わかったわ。わざわざありがとうハート、お休みなさい』
ミーナが笑顔でそう言うと、ハートは笑みを返し、ドアを閉め部屋を出て行った。
『さあ、朝一でハクじぃに会わないといけないから…そろそろ寝ようかな』
ミーナは布団を被り、スヤスヤと眠りについた。
『ルンルン♪』
眠るミーナの脳裏にふと声が聞こえ出した。
そしてミーナは夢を見始めた。
長い金髪のウェーブのかかった白いドレスを着た綺麗な女性が、広いお花畑で一人お花を摘んでいた。