ヴァンパイアヒューマン−桜−


『どうして?フフフ。君に…ミーナに会うためさ。ここはヴァンパイアの城…だから、ここに来ればヴァンパイアであるミーナに絶対に会えると信じていたよ、フフフ』


リュートはそう言って不敵に笑った。


『そんな理由でここへ…。あなた…あなたナズナさんがどれだけ心配してるかわかってるの?』


ミーナはリュートに向かって怒鳴った。


『ナズナ?アイツが心配していようがいまいが、俺にはどうだって良い』


リュートのその言葉を聞き、ジャックはリュートを睨みつけた。


『どうだって良いって…ナズナさんは…』


ミーナがそう言いかけるとリュートは大声で怒鳴った。


『うるさい!!』


リュートの声は大広間中に響いた。



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