ヴァンパイアヒューマン−桜−


『俺は今すごく気分が良いんだ…気分を壊すような事を言わないでくれ』


リュートはそう言ってまた不敵な笑みを浮かべた。


『気分がいい…?』


ミーナはふと首を傾げた。


『ああ。ここに来てミーナに会えたし…何よりもまさかここで、ずっとずっと会いたかった人に会えると思ってなかったからな』


リュートはそう言って、ジャックの方を見た。


ジャックはそのリュートの目をじっと見た。


『初めましてお兄さん。弟のリュートです』


リュートはそう言って、ニコッと笑みを見せた。


ジャックは黙り込んだままリュートを見つめた。


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