ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ルンルン♪…このくらいで良いかしら!?』
白いドレスを着た女性は、両手一杯にお花を抱え込んだ。
『またここにいたのか…随分捜したよ』
そう言いながら、一人の背の高い男が白いドレスを着た女性に歩み寄って来た。
『あら、ウィル。こんにちは。このお花達凄く綺麗でしょ?』
白いドレスを着た女性は、背の高い男・ウィルに両手一杯の花を見せた。
『花が好きなのはわかるけど、一人でこんな所にいたら危ないじゃないか。君の命を狙ってる輩はたくさんいるんだから』
ウィルは心配そうに言った。
『大丈夫だよ。あたしに何かあったら、きっとウィルが助けに来てくれるって信じてるから』
白いドレスを着た女性は満面の笑顔で告げた。