ヴァンパイアヒューマン−桜−
『たあぁぁぁ!!』
リュートは駆け出し、白銀の長剣をジャックの頭上に目掛けて振り下ろした。
キイィィーン!!!
ジャックは黒い長剣を頭の上で構え、リュートの剣を受け止めた。
剣同士がぶつかった音が鳴り響いた。
『くっ…!!』
ジャックは力いっぱいリュートの剣を受け止めながら歯を食いしばっていた。
『まだまだ、行くぞ!!』
リュートは一度剣を引き、すかさず何度もジャック目掛けて剣で攻撃した。
ジャックは全てを見極め、全てを剣で受け止めた。
『さすが、グラバドールいちの剣士だ…面白い。だが…これならどうだ!!』
リュートは剣を引き、ジャックから少し離れた場所から剣を真横に振り払った。