ヴァンパイアヒューマン−桜−


リュートの剣は床を叩き割り床に大きな亀裂が走った。


『くっ…はあ!!』


ジャックは剣を振りかざした。


すると衝撃波が起こり、リュート目掛けて衝撃波が突っ走った。


リュートはジャックと同じように衝撃波を起こし、二つの衝撃波は同じ力同士で相殺した。


『互角か…』


そう告げたジャックの額から汗が流れ落ちた。


『互角?何いってるんだ。確かにパワーや剣術は互角かも知れない。だが、あんたは俺を殺す気で戦っていない。俺はあんたを殺す気で戦っている。この違いが何よりもの差だ。急所を避けて攻撃しても、俺は倒せないぜ』


リュートはそう言って、ジャックを強く睨み付けた。



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