ヴァンパイアヒューマン−桜−


『何しに来たのですか?』


ヴィルグロースは静かに尋ねた。


『ヴィルグロース…あなたを…あなたを止めにきたわ!!』


ミーナは力強く告げた。


『フフフ』


その言葉にヴィルグロースは静かに笑った。


『な、何がおかしいの?』


ミーナは戸惑いながら尋ねた。


『不思議なものですね…。私が愛したサラの血を引き継ぐあなたが、こうやって何度も私の目の前に現れ、そして何度も私の邪魔をする…フフフ』


ヴィルグロースは静かに告げて笑った。


『ヴィルグロース…もう止めて。あなたのしている事は間違っているわ!!』


ミーナは強く訴えた。


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