ヴァンパイアヒューマン−桜−
『噂に聞きましたよ。ヴァンパイアである癖にヒューマンの血を吸わないあなたは、もう体に限界が来ていると…弱っていると…。ヴァンパイアのパワーを使えばあなたは確実に死にますよ』
ヴィルグロースはそう言って、不敵な笑みを浮かべた。
『わかっているわ…。でも、あたしのこのちっぽけな命であなたを…一人のヒューマンを救えるならそれだけで十分…』
ミーナはそう言って、ヴィルグロースを睨みつけた。
『ふん…行きますよ!!』
ヴィルグロースは鼻で笑い、そしてミーナに向けて両手をかざした。
するとヴィルグロースの両手から大きな衝撃波が発っせられ、ミーナに目掛けて突撃した。