ヴァンパイアヒューマン−桜−
『太陽が眩しい…』
ミーナは朝日に目を眩ませた。
『さあミーナ様、ハクじぃの所へ行きましょう』
ハートのその言葉にミーナは頷き、ラッセルとハートと共にハクじぃの家へと向かった。
『ハクじぃ…』
ハクじぃの家にたどり着いたミーナと、ハートとラッセルは言葉を失くした。
ハクじぃの家からは煙りが舞い上がり、家の半分は崩れ落ちていた。
『そ、そんな…』
その光景を前に、ハートはあまりのショックにその場に崩れ落ちた。
『ハ…ハクじぃ!!』
ミーナは、半分崩れ落ちているハクじぃの家へと慌てて入って行った。
『あ!!ミーナ様、危ないですよ』
ラッセルはミーナを呼び止めたが、ラッセルの呼び止めもむなしくミーナには聞こえていなかった。