ヴァンパイアヒューマン−桜−


『大丈夫ですか?ミーナ様…間に合って良かったです』


ミーナに手を貸しながらジャックはミーナを気遣った。


『大丈夫…はぁ…はぁ…ありがとうジャック…』


ミーナは息を切らしながら笑顔を見せた。


『リュートでは役不足でしたか…。だが、ジャック…あなたもかなりの深手を負っているみたいですね…肋骨の2、3本折れているんじゃないですか?』


ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべて言った。


『肋骨の2、3本くらいたいしたことない…』


ジャックはそう言って、自らの肋骨部分に手をやった。


『ふん、強がりを…』


ヴィルグロースは抑えたパワーでジャックに向けて衝撃波を放った。



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