ヴァンパイアヒューマン−桜−


その衝撃波はジャックに激突し、ジャックはミーナと共に吹っ飛んだ。


『クッククク。抑えたパワーの衝撃波ですらその様ですか?…相手になりませんね』


ヴィルグロースはそう言って笑った。


『くっ…』


ジャックはヨロヨロっと肋骨を押さえ弱りながら立ち上がった。


ミーナは地面に寝そべったまま立ち上がれなかった。


『間違っているぞ…ヴィルグロース。お前の…お前のやっていることは、お前が憎んでいるヒューマンたちと…何も変わらないんだ…何も…』


ジャックは強くヴィルグロースに訴えた。


『違う!!私のやっていることは“正義”だ!!』


ヴィルグロースは大声で怒鳴った。


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