ヴァンパイアヒューマン−桜−
『強大なパワー…もう、俺にはそんなことは出来ない…』
ウィルは顔をうつむけ呟いた。
『パワーがないだと…ちっ!!役立たずが!!』
リュートはウィルの掴んでいた胸倉の手を放し、ウィルを突き飛ばした。
『まあ、いい…ヴィルグロースにパワーがない、ジャックはあの様だ…ということは、今の俺のこのパワーでも十分最強だと言う事か…フフフ』
リュートはそう言って不敵な笑みを浮かべた。
『リュート…』
ミーナはそんなリュートを見つめた。
『ふん』
リュートは不敵な笑みを浮かべながらミーナにゆっくりと歩み寄った。