ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ラッセル大丈夫?』
ハートはラッセルを気遣った。
『ああ、これくらい平気さ』
ラッセルは自慢げに告げ、ガッツポーズをした。
『良かった…』
ハートは大丈夫そうなラッセルを見て安心した。
『それより、ミーナ様。ハクじぃは一体どうなったのでしょうか?』
ラッセルは家中を見回しながら尋ねた。
『わからないわ…。ただ家中捜したけどハクじぃの姿はどこにも…。一体何があったのハクじぃ…』
ミーナは不安で一杯だった。
そして、そんな3人はハクじぃの家から出た。
『あたし…ハクじぃに何があったのか村の人にでも聞いてくるわ。ハート、宿屋に戻ってラッセルの背中の手当てをしてあげて。お願い!!』
ミーナはそう言って、二人を残し村中に聞き込みに向かった。