ヴァンパイアヒューマン−桜−
『えっ!?』
そんなリュートにミーナは目を丸くして驚いた。
『か、体が…』
リュートはその場にうつぶせに倒れた。
『ヴァンパイアの…異常なまでのヴァンパイアの力を使いすぎたんだ。ヴァンパイアのパワーに体が着いていかず、体全体が持ちこたえられくなったんだ』
そう告げたジャックは、よろめきながら立ち上がり、ミーナの元に歩みよった。
『ち、ちくしょー!!これで終わりなのか…これで…あうっ…ぐっ、がぁっ!!』
限界を超えていたリュートの足の神経がブチブチ音をたてて切れた。
『ウィル!!』
ミーナは血だらけで倒れているウィルに駆け寄った。