ヴァンパイアヒューマン−桜−


『えっ!?』


そんなリュートにミーナは目を丸くして驚いた。


『か、体が…』


リュートはその場にうつぶせに倒れた。


『ヴァンパイアの…異常なまでのヴァンパイアの力を使いすぎたんだ。ヴァンパイアのパワーに体が着いていかず、体全体が持ちこたえられくなったんだ』


そう告げたジャックは、よろめきながら立ち上がり、ミーナの元に歩みよった。


『ち、ちくしょー!!これで終わりなのか…これで…あうっ…ぐっ、がぁっ!!』


限界を超えていたリュートの足の神経がブチブチ音をたてて切れた。


『ウィル!!』


ミーナは血だらけで倒れているウィルに駆け寄った。


< 544 / 574 >

この作品をシェア

pagetop