ヴァンパイアヒューマン−桜−


ピース桜のひと枝ひと枝が、まばゆくあたたかい光りを放ち、その光たちひとつひとつにヴァンパイアたちの思いが篭っていた。


『みんな…必ず…必ずあたしたちがこの世界を…平和で誰もが共存出来る…みんなが望んだ世界にしてみせる』


ミーナはそう言って、ピース桜に誓いをたてた。


『よしっ!!帰ろう!!』


ミーナは笑顔を見せ、ジャックに告げた。


『はい!!』


ジャックも笑顔を見せた。


ミーナ、ジャックは月闇の村を抜け、霧刻の谷を抜け、ガルディニア城へと足を運んだ。


『ミ、ミーナ様!!』


ガルディニア城の城門で落ち着かない様子で待っていたナズナが二人に気付いた。


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