ヴァンパイアヒューマン−桜−
『手紙…見なくて良いの?』
ハクじぃの隠れ家へと向かう途中、ミーナがジャックに尋ねた。
『はい…』
ジャックはただ一言そう告げた。
『ジャック…』
ミーナは少し元気のないジャックを心配した。
『大丈夫ですから』
心配そうに見つめるミーナに気づいたジャックは、ミーナに優しく微笑んだ。
二人は夜道を歩き続け、ハクじぃの隠れ家に着く頃には太陽が昇り始めていた。
『太陽…輝く太陽が眩しい…』
ジャックはハクじぃの隠れ家の近くの浜辺から太陽を見つめた。
『何か太陽を見て初めて、全てが終わったんだって…そう思えるね』
ミーナも太陽を見つめた。