ヴァンパイアヒューマン−桜−
★願うべき未来へ★
『ただいまハクじぃ』
ミーナはハクじぃの隠れ家のドアを開け、元気よく告げた。
『ミーナ様、ジャック…無事に戻って来たか…良かったわい』
二人の無事な姿にハクじぃは笑顔を見せた。
『疲れたじゃろう…スープでも用意しよう』
ハクじぃはそう言って、スープを用意しようとした。
『ハクじぃ…あの…ヴィルグロースを…ウィルを…連れて帰って来れなかった…ごめん…』
ミーナはスープを用意しようとするハクじぃの背中に向かって深く頭を下げた。
その言葉を聞いたハクじぃは足を止めた。
『ごめんなさい…』
ミーナは目から涙を零した。