ヴァンパイアヒューマン−桜−


『ハクじぃ…わかったわ。じゃあ、元気でね』


ミーナはそう言って、ハクじぃに手を振り立ち去った。


ミーナとジャックはその後ハクじぃと別れ、自分達の故郷グラバドールへと足を運んだ。


夜になる頃、二人はグラバドールの城門まで戻ってきた。


『やっと…やっとたどり着いたね…』


ミーナはグラバドール城を見上げた。


『帰ってきましたね、ミーナ様。さあ、行きましょう』


ジャックはそう言って、ミーナに手を差し延べた。


『うん』


ミーナは笑顔でジャックの手を掴み、二人はグラバドールの城内へと足を進めた。


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