ヴァンパイアヒューマン−桜−
『うん、そうよね。ハクじぃの事は確かに心配だけど…今は先を急がなくちゃ…だよね?』
ミーナはそう言って立ち上がった。
『ミーナ様、行きましょう』
ハートも立ち上がった。
そして3人はお互いの顔を見つめ、決意を確認するかのようにうなづいた。
宿屋を出た3人は、村を出た先の大きな一本道へと出た。
『全て白紙の状態だから、次の行き先なんてわからない…。でも、きっとこの道の先にジャックがいるはずだから…』
ミーナはそう言って、一本道の果てを見つめた。
『はい。きっとそうですよ』
ハートもそう言って一本道の果てを見つめた。
『では、行きましょう』
ラッセルはそう言って歩き出した。
『待ってて、ジャック』
ミーナもジャックの無事を祈り歩き出したのだった。