ヴァンパイアヒューマン−桜−
『夢に出てくるその二人はさ、何だか凄く幸せそうで…凄く楽しそうなんだ』
ミーナは景色を眺めながら笑顔で話した。
『幸せそうか…その夢の二人は良いですね』
ハートは笑顔で答えた。
『それでね、あたし…ふと思うんだ。もし…もし、あの夜の事件が…ヴァンパイアの事件がなければ、今頃あたしたちも幸せな日々を送れていたのになって…』
そう告げながらミーナは、少し悲しげな表情を見せた。
『ミーナ様…。きっとまた私たちにも幸せは帰ってきますよ。ヴァンパイアを倒せば必ず平和と幸せが戻ってきますよ。だから、頑張りましょう』
ハートはそう言って、ミーナに優しく微笑みかけた。
『ハート…。うん、必ず平和を幸せを取り戻そう』
ミーナはそう言って笑顔を見せた。