ヴァンパイアヒューマン−桜−
『えっ…サラって…』
ミーナが戸惑いを見せた瞬間、黒い霧がエリック王を包んだと同時に、エリック王の姿が変わった。
『ヴィ、ヴィルグロース!!』
エリック王からヴィルグロースへと変わった姿を見たミーナは驚いた。
『いつの間にエリック王に…』
ミーナは恐怖に包まれ、後退りをした。
すると、そんな後退りするミーナの首に目掛けて、ヴィルグロースの手が伸びて来た。
『うぅ!!』
ヴィルグロースの手はミーナの首を掴み、ミーナは苦しそうにもがいた。
『はな…して…』
ミーナは苦しそうにもがきながら告げた。
するとミーナの姿がヴィルグロースにはサラに見え、ヴィルグロースはミーナの首から手を放した。