「あなた」と「あたし」
ご飯を食べながら
お母さんとお父さんが話してる。
――――あたしも話さなきゃ、捨てられる
昔からずっとそう思ってた。
小さい頃、借金まみれだったお父さんに育てられ
虐待されていた。
そして、
捨てられた。
要するに、孤児院に置き去りにされた。
まだ3歳だったあたしは
意味もわからずずっと待っていた。
すると院長らしきおばさんが来て
「優ちゃん、今日から一緒に住もうね」
と、言ってきた。