終わりの始まり
大切なことは何も
私、高坂ゆきはこの春中学2年生になった。
1年生のころと違い
セーターの色で先輩たちに目をつけられないように気を使う時代は終わった。
そして何より自分に後輩ができた。
部活は合唱部に入っている。毎年全国1位や2位をとる強豪校である。
そしてクラス替えがあり
私は3組になった。
3組には学年の問題児をたくさん集めたようなクラスだった。
けれど私にはその中で生きていけるテンションとセンスを持っている。
そして私の長い長い中学2年が始まった。
「おい!高坂~これ見てみ~!」
と不良系の男子が私を呼んだ。
彼の名前は田中亮太。
この学年ではなかなかの不良だった。
「何―?今女子で話してたのに…」と私がこたえる。
「いいから!ちょっとこっち来い!」と田中は私の首に手を回して田中のグループへと引っ張った。
類は友を呼ぶ。
とはまさにこのこと、
田中のグループには3組の最先端の人達ばかりだった。
けれど私がいるのも
女子の最先端のグループだった。
その中には少し厄介な女の子、伊藤加那がいた。
はっきり言ってしまうと私は伊藤加那が苦手だ。
加那はいつも携帯を学校に持ってきたり、友達に無茶なことをやらせたり、簡単に言えばリーダーだった。
けれど加那は私には無茶なことを言わなかった。
それはなぜたかわからない。
人間なんてそんなものだ。
気分しだいで気持ちが変わる。
実は仮面をかぶっている人なんて山程いる。
私はいつも加那に気を使って生きていた。
嫌われることなんかどってことない。
世界中の人に好かれるのなんか所詮無理な話しだ。
けれど正直加那はめんどくさい。
気を使っておかないと他の子に当たる恐れがあるからだった。
みんないい子だった。
だからこそ守りたかった。
けれどある日から一変した。
いつもの様に
「おはよう!」とあいさつしたが、返してくれたのは男子だった。
女子は申し訳なさそうに無視をしたのだ。
だいたい予想がついた。
これが「いじめ」で加那が言い出したことだと。
私の予想は的中した。
いじめをし始めた理由は加那は田中のことが好きで田中は私のことが好きだからだそうだ。
そんな話し、私にとってはたまったもんじゃない。
田中が私のことを好き?
嬉しいけどそんなこと初耳だが、迷惑だった。
田中のおかげで私はハブられているのだから。
1年生のころと違い
セーターの色で先輩たちに目をつけられないように気を使う時代は終わった。
そして何より自分に後輩ができた。
部活は合唱部に入っている。毎年全国1位や2位をとる強豪校である。
そしてクラス替えがあり
私は3組になった。
3組には学年の問題児をたくさん集めたようなクラスだった。
けれど私にはその中で生きていけるテンションとセンスを持っている。
そして私の長い長い中学2年が始まった。
「おい!高坂~これ見てみ~!」
と不良系の男子が私を呼んだ。
彼の名前は田中亮太。
この学年ではなかなかの不良だった。
「何―?今女子で話してたのに…」と私がこたえる。
「いいから!ちょっとこっち来い!」と田中は私の首に手を回して田中のグループへと引っ張った。
類は友を呼ぶ。
とはまさにこのこと、
田中のグループには3組の最先端の人達ばかりだった。
けれど私がいるのも
女子の最先端のグループだった。
その中には少し厄介な女の子、伊藤加那がいた。
はっきり言ってしまうと私は伊藤加那が苦手だ。
加那はいつも携帯を学校に持ってきたり、友達に無茶なことをやらせたり、簡単に言えばリーダーだった。
けれど加那は私には無茶なことを言わなかった。
それはなぜたかわからない。
人間なんてそんなものだ。
気分しだいで気持ちが変わる。
実は仮面をかぶっている人なんて山程いる。
私はいつも加那に気を使って生きていた。
嫌われることなんかどってことない。
世界中の人に好かれるのなんか所詮無理な話しだ。
けれど正直加那はめんどくさい。
気を使っておかないと他の子に当たる恐れがあるからだった。
みんないい子だった。
だからこそ守りたかった。
けれどある日から一変した。
いつもの様に
「おはよう!」とあいさつしたが、返してくれたのは男子だった。
女子は申し訳なさそうに無視をしたのだ。
だいたい予想がついた。
これが「いじめ」で加那が言い出したことだと。
私の予想は的中した。
いじめをし始めた理由は加那は田中のことが好きで田中は私のことが好きだからだそうだ。
そんな話し、私にとってはたまったもんじゃない。
田中が私のことを好き?
嬉しいけどそんなこと初耳だが、迷惑だった。
田中のおかげで私はハブられているのだから。