終わりの始まり
けれどあっさりと皆加那についた。
逆に見上げたもんだ。

悲しかったが
呆れた気持ちのほうが
大きかった。

今まで私が気を使って
生きていたのは全て
無駄だったと考えたら
何もかもめんどくさくなった。


その日から私は学校に行かなくなった。


2年の暑い時期だった。


朝から晩まで家にいた。
けれど、部活だけにはちょくちょく行った。

私にとって部活は支えでもあった。

けれど授業には一切出なかった。クラスに行くのもめんどくさくなった。

10日ほどして、田中たちがメールや電話をしてきた。その内容は全て
「高坂。学校来いよ!」
だった。

たくさん心配されても、たくさん電話がきても私の心は動かなかった。

心は世界に冷めていた。



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