終わりの始まり
加那から
メールがきた。

｢ごめん。学校来て!ゆきがいないと寂しいよ…｣

と。
ストレス発散させる相手がいなくなったから寂しいのか､それともちゃんとした友達として寂しいのかよくわからなかった。


そんなメールから
もう気付けば1年が経っていた。

私は中学3年生になって､受験生だった。


去年を思い出す暑い季節になった。


やっぱり私はクラスへは行ってなかった。

部活の先生からは電話がたくさんきた｡

｢ゆき!授業にきなさい｣

と。

部活の先生は私のクラスの音楽の教坦だった。

私は音楽だけはクラスにいって授業を受けた。

加那はちゃんとした友達として私を受け入れた。


けれど私にはストレスがたまった。

胃に穴があいた。

それから電話を避けるようになった。

電話が鳴ったらいないふりをして､先生ではなく私の家に用事があってかけてきた人の電話も出られなかった。


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