終わりの始まり
それでも月日は経っていった。

11月28日。
私たち最後の大会だった。

私はソロを歌った。
歌い終わったら、ふいに涙が出てきた。

私の青春は全てが部活だったからだ。


私たちは最優秀賞をとって、全国大会まで進んだ。
結果は日本2位だった。


楽しかった部活が終わり、私は受験勉強に勤しんだ。

ただでさえ授業を受けていなかったから塾へ行った。

塾には私の友達がたくさんいた。


塾の友達は私を腫れ物扱いせず、心にズバズハと入ってきた。

私にはそれが久しぶりで嬉しかった。

だから私は1日最低4時間塾で勉強した。
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