終わりの始まり
私たち3年生は受験モードだった。たまに担任に呼ばれたり、3年になってから増えたテストを受けに学校へ行った。

その時だった。

他のクラスの6組が集団で歩いてきた。

その中に一際背が高く、輪の中心にいる男の子に目がいった。

私がずっと見ていたからだろう。その男の子は
「ぱっ!」とこっちを見た。

0.5秒間だけ見つめあった。

私はドキドキした。
それが出会いだった。
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