永遠の想い ~イジワルな君と弱虫な俺~【短編】
もう耀はいつもの耀に戻っていた
今度って、いつなんだろう
明日?明後日?一週間後?
それとも…
「そのときは何かおごるよ。あとそれから、恋をしろよ青年!
恋は良いぞ」
またしても後ろを向いたままやつは言う
「してるわ!バカやろう。」
聞こえないように小さい声でつぶやいた
知っているくせに
俺の恋心はお前にとらわれたままだって
「お前、相変わらず意地が悪いのな。」
そういってやると、今度こそ振り返って、いたずらな笑みを浮かべていった
「こんな天使のような少女になんてこと言うんだ!!」
「誰が天使だよっ」
ぼそっと呟く
こんなにたちが悪い天使なんているもんか
「上着返しに来るの待ってろよ」