永遠の想い ~イジワルな君と弱虫な俺~【短編】
予想もしえない人物
「はい…」
「…今、平気?」
いつもとは違う、少しトーンの低い声
「平気だけど、どうした?何かあったのか?」
相手は幼なじみ。
幼なじみといっても隣に住んでいるわけでも、ずーっと学校やクラスが一緒なわけでもない。
どちらかといえば、近ごろは全く疎遠になっていると言ってもいいくらい
「なんかね、急に声が聞きたくなった。」
「はぁ?」
なんだその恋人です的発言は!?
「あのう、俺は別にお前の彼氏とかじゃないんだけど‥?」
そう言うと、ムスッとした声が返ってくる。
「知ってます~、それくらい。何?ダメなの?じゃあ、切る。」
「わ~、わっ!嘘です!だめじゃないです、ごめんなさい!」
…とっさに謝ってしまった。