永遠の想い ~イジワルな君と弱虫な俺~【短編】
拓海の恋



俺の初恋は幼稚園の真知子先生



その次はテレビに出ていた名前も知らない女優さん



母さんは小さい頃の俺に


『お前は優しそうでいて、弄びそうな女の子が好きね。お母さんお前の将来が心配よ』



といった



あの頃は意味不明だったが、それは強ち間違ってはいないらしい





耀とは母親同士が同級生とかで、生まれた時から知り合いだった。



覚えてないけど



耀のことを好きになったのは、耀が叔父さんの結婚のとき家に来て泣いた日からで

いつもは何があろうと泣かないやつだったから余計気になったんだろう



それからずっと奴を好きでいたと言ったら、それは嘘になる



反対意見もあるだろうが、同じ人に恋できる最長は4年である、と科学的には言われている



俺は正しく言えば、何度も耀に恋に落ちてる



なんかこういうと恥ずかしいな



間に好きになった子もいたけど、すぐまた耀に惹かれてしまう



もう仕方ない



癖みたいなもんだ



だから今のところ誰かと付き合う気はない



そう


目の前の後輩が、どんなに可愛らしく、上目づかいで、涙溜めながら告白してきても



俺は付き合えない



きっと傷つけるだけだから




END
< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

Cheapな言葉で愛を語れ
キイロ/著

総文字数/2,806

その他8ページ

表紙を見る
表紙を見る
擬似恋愛
キイロ/著

総文字数/5,497

恋愛(その他)30ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop