永遠の想い ~イジワルな君と弱虫な俺~【短編】
会いに来た理由(ワケ)
何かせっぱ詰まったようなか細い声で、正直焦った。
「なんか変なもんでも食べた?」
俺は何故かひどく慌てながら、保冷剤とタオル、長袖シャツを持って、もう寝ている家族を起こさないように外に出た。
もう9月中頃なのに、何故かやつは半袖だったし。
公園につくと彼女はベンチに座っていた
「うわぉ、気が利くなぁ。」
そういって早々と俺が持ってきた上着を着込み、タオルで頬を冷やした。
確かに少し腫れていた。
「痛い?」
「痛い。もう涙でるね。」
そう言い何か考え込んだ。
「あっ!ちょっと良い考えが浮かんだ。後ろ向いて!」
「はあ?はいよ」
わけの分からない言動に戸惑いつつも、反射的に従った。
なんだか振り回されっぱなしだ。
後ろを向くと、急に後ろから抱きしめられた。
「お、おいっ!お前何考えて!」
慌てて手をふりほどくとやつは何か考えていた
「やっぱり違うよなぁ。あと一回り二回り小さくないと。」
「お前、俺と5センチも変わらないような身長しながら何言ってんだよ?つうか、何の話?論点が見えない」