永遠の想い ~イジワルな君と弱虫な俺~【短編】
「あははっ、顔が赤いぞ青年!」
…からかわれたに違いない。
きっと…いや絶対だ。
あの寂しそうな声の持ち主はどこに行ったんだろう。
というより青年ってなんだ?
「殴るようなやつとは別れて正解だったんじゃねえの?」
「私が悪いんだ。」
「言いたくなければ言わなくても良いけどさ」
「まあ座りたまえよ、青年。」
「俺達同い年なんだけど?細かくいうと2ヶ月年上だ」
「いやいや、小さいなぁ青年。だからモテないんだぞ。」
「余計なお世話だ」
袖を引かれて渋々やつの隣に腰を下ろした
「いや、でもあんな小さい体によくあんな力があったものだよね」
「なに、相手?」
「そうだよ」
「どれくらいなんだよ?」
「何が?」
「身長とか体重とか」
小さいとか、どれくらいかちょっと気になる
「大体…158とかかな。体重は知らない」
「はぁ?お前と15センチ以上違うじゃん」
もちろんマイナスの意味でだ。
「15センチは恋人との身長差best hitでしょう?これ常識」