抱きしめて-PROMISE-。
「あ、転校生のことだけどさ」
遥が私の怒りを察したのか
話題を出して空気を変えてくれた
『え、転校生きてんの!?」
普通なら
こんなリアクションなんだよな
「うんうん、男の子なんだって、イケメンだったらいいなぁ」
転校生が男でもイケメンでも
全く興味の無い私は
いつの間にかボーッとしていた
「美羽ー、おい美羽って」
中村に名前を呼ばれたときにわ
眠ってしまっていたらしい
我ながらこの姿勢でよく眠れた
(腕をくんで座ったまま)
『あ、ごめん寝てた』
「なんかさ、美羽今日体調悪いんじゃないの」
心配そうにのぞきこむ
確かに、昨日は課題を大詰めで
片付けていたので殆ど寝ていない
『大丈夫だよ、寝不足なだけ』
「ふーん...」
まだ不満そうにしている
「ま、倒れたら俺が助けたるでっ」
『貴方の助けは要りません』
「敬語って、突き放された感じやわぁ」
『そのつもりです』
〜♪〜♪〜♪
休み時間の
終わりを告げるチャイムがなった
これから始業式だ