魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
ラスはわくわくしながら右隣のコハクと左隣のデスの腕に腕を絡めて、ピンクの大好きなベッドの天井に貼られている光る星のシールを見つめていた。
…もちろんデスの腕は骨なので細くて、しかも相変わらず一言も発さない。
だが瞳はぱっちり開いていて、ラスはぴったり身体を寄せてデスの脇の下に潜り込んだ。
「………」
「なんか眠れないね。秘密の話し合いっこする?じゃあ私からしよっか?じゃんけんする?」
「…………このまま…がいい」
――身体にラスの温もりを感じる。
喉をごろごろ鳴らしそうな勢いで頬を摺り寄せて来るラスはネグリジェを着ていて、胸の谷間が見えていて…コハクなら“爆発する!”と間違いなく叫ぶ光景だったが、デスは何ら興奮することもなく、目線が釘付けになることもなかった。
「チービー、こっち来いって」
「やんっ」
コハクに腕を引っ張られて腕枕をされたラスは、コハクがいじけていることに気付くと頬にキスをしまくって呆気なく機嫌を回復させた。
「どこにチューしてほしい?ここ?ここ?」
「も、もっと下!下下下下!」
色ぼけ炸裂の魔王ががむしゃらにコーフンしているのを不思議な目で見ていたデスは上体を起こすとコハクの脇をくすぐっていたラスのやわらかくて白い頬にちゅっとキスをしてものすごく驚かれた。
「ひゃんっ!デ、デスっ?どうしたの?チューされちゃったっ」
「何してんだてめえ!お、お、俺の天使ちゃんのほっぺ食ったな!」
「…………してみたかった」
「妄想だけで済ませろ!その腕へし折るぞ!」
本気でコハクに怒られたデスが臍を曲げて背中を向けると、今度はラスがむくりと起き上がってデスの頬にキスをして、魔王、悶絶。
「チビぃぃ!」
「ほっぺならいいでしょ?挨拶と同じだよ、いつでもしていいからね。デスがしてくれたら私もするから」
「………うん」
なんだか恥ずかしくなって掛け布団を頭まで被ると、背中にラスの背中の温もりを感じた。
コハクがラスをべったり抱きしめているのでそれ以上ラスに触るのはやめたが…
さっきキスをされた頬がくすぐったくて何度も指でなぞると、枕を抱きしめて眠りについた。
珍しく、朝までぐっすり眠れた。
…もちろんデスの腕は骨なので細くて、しかも相変わらず一言も発さない。
だが瞳はぱっちり開いていて、ラスはぴったり身体を寄せてデスの脇の下に潜り込んだ。
「………」
「なんか眠れないね。秘密の話し合いっこする?じゃあ私からしよっか?じゃんけんする?」
「…………このまま…がいい」
――身体にラスの温もりを感じる。
喉をごろごろ鳴らしそうな勢いで頬を摺り寄せて来るラスはネグリジェを着ていて、胸の谷間が見えていて…コハクなら“爆発する!”と間違いなく叫ぶ光景だったが、デスは何ら興奮することもなく、目線が釘付けになることもなかった。
「チービー、こっち来いって」
「やんっ」
コハクに腕を引っ張られて腕枕をされたラスは、コハクがいじけていることに気付くと頬にキスをしまくって呆気なく機嫌を回復させた。
「どこにチューしてほしい?ここ?ここ?」
「も、もっと下!下下下下!」
色ぼけ炸裂の魔王ががむしゃらにコーフンしているのを不思議な目で見ていたデスは上体を起こすとコハクの脇をくすぐっていたラスのやわらかくて白い頬にちゅっとキスをしてものすごく驚かれた。
「ひゃんっ!デ、デスっ?どうしたの?チューされちゃったっ」
「何してんだてめえ!お、お、俺の天使ちゃんのほっぺ食ったな!」
「…………してみたかった」
「妄想だけで済ませろ!その腕へし折るぞ!」
本気でコハクに怒られたデスが臍を曲げて背中を向けると、今度はラスがむくりと起き上がってデスの頬にキスをして、魔王、悶絶。
「チビぃぃ!」
「ほっぺならいいでしょ?挨拶と同じだよ、いつでもしていいからね。デスがしてくれたら私もするから」
「………うん」
なんだか恥ずかしくなって掛け布団を頭まで被ると、背中にラスの背中の温もりを感じた。
コハクがラスをべったり抱きしめているのでそれ以上ラスに触るのはやめたが…
さっきキスをされた頬がくすぐったくて何度も指でなぞると、枕を抱きしめて眠りについた。
珍しく、朝までぐっすり眠れた。