魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「絶対ちょっと大きくなったもん。コーの目、節穴だよ」
「全然おっきくなってねえよ。むしろチビのその格好でおっきくなってるのは俺の方…」
「え?意味わかんない」
――うつらうつら誰かが話している声が聴こえる。
猫のように足と手をまっすぐ伸ばして伸びをしたデスが瞳を開けると、鏡の前にはコハクとラスの姿が在った。
ラスは白のタンクトップと白の下着だけ。
コハクはそんなラスを背中から抱きしめながら、腹を撫でて首を傾げるラスの頬にキスをしていた。
「………」
「おっきくなってないのかなあ…ベビーは成長してないの?もっと沢山食べなきゃ駄目?」
「これから本格的なつわりが始まるんだからチビの腹がおっきくなんのはまだ先だろ。それよか俺のが…」
「コー、背中になんかあたってる」
ラスのすらりとした細く白い手足と細い腰…意外に大きな胸…
どうしてもそこから目が離せなくなってしまって頭から布団を被っていると、それを剥がされたので今度はまん丸になってみた。
「起きてたのか。…あ?もしかして…チビの格好見てコーフンしたんじゃ…!」
「……」
「デスをコーと一緒にしちゃ駄目だよ。おはようデス、こんな格好でごめんね、すぐ着替えるから」
その間目隠しだと言わんばかりにコハクがデスの隣に潜り込んで肘をつき、まん丸になった背中を突かれた。
「コーフンしたんだろ?な、怒んねーから正直に言ってみろよ。ん?」
「…………白…」
「は?白?」
「………真っ白…」
コハクはあたふたとガウンを着ているラスを肩越しに見つつ、こっそり視線を上げて様子を窺っていたデスの鼻を思いきりつまんだ。
「おめーも真っ白だろうが。このエロ垂れ目め、さてはじっくり見てやがったな?」
「……エロ…?垂れ目……吊り目より…いいもん」
「吊り目って俺のことか!お前もこうしてやる!こうだ!」
デスの目尻を指で上に引っ張ってもみくちゃになって遊んでいる間にラスの着替えが完了し、思いきりベッドにダイブして2人の上に降ってきた。
「楽しそうだね、仲間に入れてっ」
「入れ入れ。あのさあ、デスがさっきコーフンしておっきく…」
「…違う。違う違う違う…」
ふてくされて背中を向けていじけたデスを見たコハクとラスは顔を見合わせてこそりと笑った。
「全然おっきくなってねえよ。むしろチビのその格好でおっきくなってるのは俺の方…」
「え?意味わかんない」
――うつらうつら誰かが話している声が聴こえる。
猫のように足と手をまっすぐ伸ばして伸びをしたデスが瞳を開けると、鏡の前にはコハクとラスの姿が在った。
ラスは白のタンクトップと白の下着だけ。
コハクはそんなラスを背中から抱きしめながら、腹を撫でて首を傾げるラスの頬にキスをしていた。
「………」
「おっきくなってないのかなあ…ベビーは成長してないの?もっと沢山食べなきゃ駄目?」
「これから本格的なつわりが始まるんだからチビの腹がおっきくなんのはまだ先だろ。それよか俺のが…」
「コー、背中になんかあたってる」
ラスのすらりとした細く白い手足と細い腰…意外に大きな胸…
どうしてもそこから目が離せなくなってしまって頭から布団を被っていると、それを剥がされたので今度はまん丸になってみた。
「起きてたのか。…あ?もしかして…チビの格好見てコーフンしたんじゃ…!」
「……」
「デスをコーと一緒にしちゃ駄目だよ。おはようデス、こんな格好でごめんね、すぐ着替えるから」
その間目隠しだと言わんばかりにコハクがデスの隣に潜り込んで肘をつき、まん丸になった背中を突かれた。
「コーフンしたんだろ?な、怒んねーから正直に言ってみろよ。ん?」
「…………白…」
「は?白?」
「………真っ白…」
コハクはあたふたとガウンを着ているラスを肩越しに見つつ、こっそり視線を上げて様子を窺っていたデスの鼻を思いきりつまんだ。
「おめーも真っ白だろうが。このエロ垂れ目め、さてはじっくり見てやがったな?」
「……エロ…?垂れ目……吊り目より…いいもん」
「吊り目って俺のことか!お前もこうしてやる!こうだ!」
デスの目尻を指で上に引っ張ってもみくちゃになって遊んでいる間にラスの着替えが完了し、思いきりベッドにダイブして2人の上に降ってきた。
「楽しそうだね、仲間に入れてっ」
「入れ入れ。あのさあ、デスがさっきコーフンしておっきく…」
「…違う。違う違う違う…」
ふてくされて背中を向けていじけたデスを見たコハクとラスは顔を見合わせてこそりと笑った。