魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
渋るコハクと別れて下着屋に移動したラスは、ワンピースのポケットからメモ紙を取り出して店員に見せた。
「あの、このサイズのが欲しいんですけど。可愛いやつ」
「かしこまりました。えー…お客様?このサイズは結構限られておりまして…」
「うん、おっきいでしょ?私のじゃなくってお友達のなんだけど…恥ずかしくてお店に買いに行けないっていうから私が買いに来たの」
――ラスがここに来たのは、ティアラのお願いを叶えるため。
ティアラが結婚するまでこれからずっとリロイと同室なため、下着を見せる機会はなくとも綺麗でいたいティアラの気持ちがわからないでもないラスは快諾してここへやって来た。
「すっごく可愛いの選んであげなくちゃ。この辺のがこのサイズの下着?」
「はい、倉庫の在庫も見て来ますね」
店員が居なくなった後、ラスは真剣な瞳で物色を始めて、ティアラに似合いそうなブラやショーツを品定めしつつ、白のブラを頭に被ったりして驚きを隠せないでいた。
「おっきーいっ。頭がすっぽり入っちゃったっ」
「おーいチビ、まだ時間かか………ちょ、な、何やってんだよ!」
「被ってるの。これ可愛くて好き。絶対ティアラに似合うはずだからこれも買っちゃおっと。……あ、言っちゃった…」
「ボインの?はーん…、へーえ?ふうん…小僧ともうそういうことになっちまったのか?」
にやつきながらラスと合流したコハクは、色とりどりの下着とラスを重ね合わせて鼻血寸前。
「イイ!赤とか黒もイイ!でもやっぱチビは淡いピンクとか白が似合ってると思うなー」
「私のは後回し。ねえ、デスも一緒に選んであげて?この辺に置いてあるやつからデス一押しのやつ」
「……?……わかった…」
しばらく下着たちを見つめた後にデスが選んだのは真っ赤なブラとショーツのセットで、コハクはデスの肩を抱いて頬を小突いた。
「へえ、お前の趣味ってそういうやつなんだ?ふうん、意外だな」
「……綺麗な色だったから…」
「それ可愛いから私もお揃い買うっ。早速今日つけちゃおっかな」
――そのラスの発言に妄想が膨らんだのはコハクだけではなくデスもラスがこの下着をつけているのを想像して、頬がほんのり赤くなった。
「あの、このサイズのが欲しいんですけど。可愛いやつ」
「かしこまりました。えー…お客様?このサイズは結構限られておりまして…」
「うん、おっきいでしょ?私のじゃなくってお友達のなんだけど…恥ずかしくてお店に買いに行けないっていうから私が買いに来たの」
――ラスがここに来たのは、ティアラのお願いを叶えるため。
ティアラが結婚するまでこれからずっとリロイと同室なため、下着を見せる機会はなくとも綺麗でいたいティアラの気持ちがわからないでもないラスは快諾してここへやって来た。
「すっごく可愛いの選んであげなくちゃ。この辺のがこのサイズの下着?」
「はい、倉庫の在庫も見て来ますね」
店員が居なくなった後、ラスは真剣な瞳で物色を始めて、ティアラに似合いそうなブラやショーツを品定めしつつ、白のブラを頭に被ったりして驚きを隠せないでいた。
「おっきーいっ。頭がすっぽり入っちゃったっ」
「おーいチビ、まだ時間かか………ちょ、な、何やってんだよ!」
「被ってるの。これ可愛くて好き。絶対ティアラに似合うはずだからこれも買っちゃおっと。……あ、言っちゃった…」
「ボインの?はーん…、へーえ?ふうん…小僧ともうそういうことになっちまったのか?」
にやつきながらラスと合流したコハクは、色とりどりの下着とラスを重ね合わせて鼻血寸前。
「イイ!赤とか黒もイイ!でもやっぱチビは淡いピンクとか白が似合ってると思うなー」
「私のは後回し。ねえ、デスも一緒に選んであげて?この辺に置いてあるやつからデス一押しのやつ」
「……?……わかった…」
しばらく下着たちを見つめた後にデスが選んだのは真っ赤なブラとショーツのセットで、コハクはデスの肩を抱いて頬を小突いた。
「へえ、お前の趣味ってそういうやつなんだ?ふうん、意外だな」
「……綺麗な色だったから…」
「それ可愛いから私もお揃い買うっ。早速今日つけちゃおっかな」
――そのラスの発言に妄想が膨らんだのはコハクだけではなくデスもラスがこの下着をつけているのを想像して、頬がほんのり赤くなった。