魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「コー…っ、ずっと…ずっと信じてたよ…。コーが生きてるって…ずっと…!」
「…ん、ありがとな」
「心配したんだから…!すっごく心配したんだから!」
「チビ…ごめんな、俺も実はあの時死んだと思った」
――2年ぶりにコハクに抱っこされ、優しく話しかけてくれるその声だけで嗚咽が止まらなくなったラスの背中をコハクが撫でる。
そうしながらコハクの瞳は…
ラスが着ているローブの胸元からちらりと見える変わり果てた胸に釘付けになっていた。
「そ、それよかチビ…お前…背も伸びたしさあ、顔だって…本当にチビなのか?」
「?そうだよ?コーの馬鹿、私はラスだもん。違う人だって言いたいのっ?」
“コーの馬鹿”と言われ、2年前よりも真っ赤になったラスの唇を指先で撫でながらコハクの美貌に苦笑が滲み、背骨が折れそうなほどに力を込めて抱きしめた。
「コー、苦しいっ」
「それにさあ…む、胸だって…」
「オーディンさんがくれた蜂蜜を毎日舐めてたらこうなったの。いや?コー、もっとよく顔を見せて」
「ま、待て待て!チビ、お前なんか変わりすぎてて落ち着かねえ!2年か………あぁぁああ、2年ロスした!もったいねえ!過去に戻りてぇ!」
抱っこされたまま悶絶するコハクの両の頬を引っ張ると、ラス自らが頬を寄せてコハクの唇を奪った。
「!」
「どう?私…ちょっとは大人っぽくなったでしょ?」
「…ちょっとどころか…大人っぽくなりすぎてて焦るっつーの」
そのまま庭の花畑に座り、ラスを膝に乗せたコハクは春風に吹かれるラスの金の髪をひと房手にして口元に引き寄せた。
「お前さあ、その…小僧に何もされてねえだろうな?」
「何って…なにを?」
「や、だから発音が違う」
「?」
そのラスの反応…2年前のままだ。
不審に思ったコハクがまじまじとラスを見つめていると…
「グラースがね、性教育はコーから教えてもらいなさいって言ったの。性教育ってなに?コーが教えてくれるの?」
「もちろん!それは俺の得意科目だっつーの!ふふふふふふ、あいつ…やるじゃねえか」
魔王、ガッツポーズ。
「…ん、ありがとな」
「心配したんだから…!すっごく心配したんだから!」
「チビ…ごめんな、俺も実はあの時死んだと思った」
――2年ぶりにコハクに抱っこされ、優しく話しかけてくれるその声だけで嗚咽が止まらなくなったラスの背中をコハクが撫でる。
そうしながらコハクの瞳は…
ラスが着ているローブの胸元からちらりと見える変わり果てた胸に釘付けになっていた。
「そ、それよかチビ…お前…背も伸びたしさあ、顔だって…本当にチビなのか?」
「?そうだよ?コーの馬鹿、私はラスだもん。違う人だって言いたいのっ?」
“コーの馬鹿”と言われ、2年前よりも真っ赤になったラスの唇を指先で撫でながらコハクの美貌に苦笑が滲み、背骨が折れそうなほどに力を込めて抱きしめた。
「コー、苦しいっ」
「それにさあ…む、胸だって…」
「オーディンさんがくれた蜂蜜を毎日舐めてたらこうなったの。いや?コー、もっとよく顔を見せて」
「ま、待て待て!チビ、お前なんか変わりすぎてて落ち着かねえ!2年か………あぁぁああ、2年ロスした!もったいねえ!過去に戻りてぇ!」
抱っこされたまま悶絶するコハクの両の頬を引っ張ると、ラス自らが頬を寄せてコハクの唇を奪った。
「!」
「どう?私…ちょっとは大人っぽくなったでしょ?」
「…ちょっとどころか…大人っぽくなりすぎてて焦るっつーの」
そのまま庭の花畑に座り、ラスを膝に乗せたコハクは春風に吹かれるラスの金の髪をひと房手にして口元に引き寄せた。
「お前さあ、その…小僧に何もされてねえだろうな?」
「何って…なにを?」
「や、だから発音が違う」
「?」
そのラスの反応…2年前のままだ。
不審に思ったコハクがまじまじとラスを見つめていると…
「グラースがね、性教育はコーから教えてもらいなさいって言ったの。性教育ってなに?コーが教えてくれるの?」
「もちろん!それは俺の得意科目だっつーの!ふふふふふふ、あいつ…やるじゃねえか」
魔王、ガッツポーズ。