魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
コハクとラスが食い入るように見つめている中傷口は完全になくなり、その瞬間コハクからものすごく強く抱きしめられたラスは、抱きしめられた強さよりも、コハクの想いの強さを感じて胸がきゅんっとなった。
「コー…」
「…やっぱ俺って超天才。チビ…よく顔を見せてみろ」
ラスが四苦八苦しながら顔を上げると、コハクはラスの大きな緑の瞳を覗き込んで何かを確かめているようだった。
コハクを笑わせようとして元々大きな瞳をさらに見開いて見せると、少し笑いながらも納得したのか、またぎゅうっと抱きしめられた。
「俺と同じになった。チビ…もう俺から逃げることは絶対許さねえ。しつこい位傍に居て、ずっとチビの面倒を見て、ずっとチビだけを愛するから」
「嘘。私が目を離した隙に可愛い女の子に言い寄ったりするんでしょ?コーはかっこいいから少しは見逃してあげるけど、私にしてるようなことは絶対しちゃ駄目」
「だーかーらー!しねえって。俺がこんなことすんのはチビだけ」
「こんなこと?…ぁっ、コー、やっ」
まるで手品のようにラスが着ていたカクテルドレスを脱がせたコハクは、恥ずかしがって身を捩って身体を隠そうと背中を向けたラスのうなじに唇を這わせて背筋を震わせた。
うなじ…肩…肩甲骨…背骨に沿って唇は下降して、脚から力が抜けてしまって崩れ落ちると、それでもコハクはやめずに背中からラスに圧し掛かるようにして身体全体にキスマークを刻み込んでいく。
ベビーベッドでラスたちをじっと見ていたベビーは大あくびをして眠ってしまい、コハクは短い息を吐いているラスを抱っこしてベッドに横たえさせると、ラスを見つめたままシャツを脱いだ。
「やだコー…何をするの…?怖いよ…」
「俺が大好きなことをすんの。パーティーが終わって不死の魔法をかけたら、チビがしばらく部屋から出れないようにキスマークいっぱいつけるって言ったろ?怖がることなんかねえよ。…あ、でもちょっと乱暴にしたいかも…」
「う、ん、わかった…。コー…私、おんなじになれたんだね。ずっと一緒に居れるんだね…」
コハクが脱いだシャツを床に脱ぎ捨てて均整のとれた細い身体を晒した。
腰骨や喉仏や長くて細い指がとてもセクシーで、キスを求めてきたコハクと舌を絡めて息をするのも忘れて求め合った。
世俗に未練はない。
これから終わらない生と共に、コハクと共に歩んで行く。
「コー…」
「…やっぱ俺って超天才。チビ…よく顔を見せてみろ」
ラスが四苦八苦しながら顔を上げると、コハクはラスの大きな緑の瞳を覗き込んで何かを確かめているようだった。
コハクを笑わせようとして元々大きな瞳をさらに見開いて見せると、少し笑いながらも納得したのか、またぎゅうっと抱きしめられた。
「俺と同じになった。チビ…もう俺から逃げることは絶対許さねえ。しつこい位傍に居て、ずっとチビの面倒を見て、ずっとチビだけを愛するから」
「嘘。私が目を離した隙に可愛い女の子に言い寄ったりするんでしょ?コーはかっこいいから少しは見逃してあげるけど、私にしてるようなことは絶対しちゃ駄目」
「だーかーらー!しねえって。俺がこんなことすんのはチビだけ」
「こんなこと?…ぁっ、コー、やっ」
まるで手品のようにラスが着ていたカクテルドレスを脱がせたコハクは、恥ずかしがって身を捩って身体を隠そうと背中を向けたラスのうなじに唇を這わせて背筋を震わせた。
うなじ…肩…肩甲骨…背骨に沿って唇は下降して、脚から力が抜けてしまって崩れ落ちると、それでもコハクはやめずに背中からラスに圧し掛かるようにして身体全体にキスマークを刻み込んでいく。
ベビーベッドでラスたちをじっと見ていたベビーは大あくびをして眠ってしまい、コハクは短い息を吐いているラスを抱っこしてベッドに横たえさせると、ラスを見つめたままシャツを脱いだ。
「やだコー…何をするの…?怖いよ…」
「俺が大好きなことをすんの。パーティーが終わって不死の魔法をかけたら、チビがしばらく部屋から出れないようにキスマークいっぱいつけるって言ったろ?怖がることなんかねえよ。…あ、でもちょっと乱暴にしたいかも…」
「う、ん、わかった…。コー…私、おんなじになれたんだね。ずっと一緒に居れるんだね…」
コハクが脱いだシャツを床に脱ぎ捨てて均整のとれた細い身体を晒した。
腰骨や喉仏や長くて細い指がとてもセクシーで、キスを求めてきたコハクと舌を絡めて息をするのも忘れて求め合った。
世俗に未練はない。
これから終わらない生と共に、コハクと共に歩んで行く。