魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
エンジェルの情操教育のため、コハクがバスタオルを腰に巻いてバスルームに行くと…
先に入っていた子供たちもしっかりバスタオルを身体に巻いていて魔王、がっかり。
「子供たちは別にいいじゃんかよ…」
「コーのヘンタイ。私は隠したりしないもん。めんどくさいから」
ラスだけ裸のまま中に入ると、子供たちもコハクも大コーフン。
エンジェルはいつかラスみたいにスタイルがよくてとても綺麗なレディーになることが夢だったし、小さな勇者たちもラスみたいに綺麗で可愛いお姫様といつか出会って本当の勇者になることが夢で、ラスは憧れの対象だ。
「エンジェル、髪を洗ってあげるからこっちにおいで」
「はあい!マーマ、パーパが助けに来てくれて、よかったねえ」
バスタブから出て来たエンジェルがちょこんと正座をして笑いかけてくると、ラスは髪を洗ってやりながら頷き、小さな勇者たちとお湯の掛け合いっこをしているコハクを見て笑った。
「パパは私の勇者様だから、いつだって助けに来てくれるんだよ。エンジェルにもいつか勇者様が現れるからね」
「私の勇者様?私の勇者様は、黒いのー」
「はあ!?駄目駄目!幾つ歳が離れてると思ってんだ!エンジェルは結婚なんかさせずにずっと俺たちの傍に…」
「あと10年位待ってもらえばエンジェルだって結婚できる歳になるよ。デスが待ってくれるといいね、エンジェル」
「うん!」
みるみるがっくりきてうなだれたコハクに寄ってたかってじゃれついていた小さな勇者たちは、胸を張って泣き出しそうなコハクを勇気づけた。
「パパ、俺たちがずっとエンジェルの傍に居るから大丈夫!デスが変なことしたらすぐ邪魔してやる!」
「もお、みんな過保護だよ。はい終わったよ、次は勇者くんたちおいで」
「やったー!ママ―!」
ラスが大好きで仕方ない小さな勇者たちが今度はラスにじゃれつくと、エンジェルはバスタブの中に入ってコハクの膝にちょこんと座った。
デスと結婚の約束をしたことをコハクに言ってしまうと、この反応では絶対に反対されるだろうと幼いながらにわかっていたエンジェルは、おもちゃの黄色いあひるをお湯に浮かべて遊びながらコハクを見上げた。
「私、パーパのこと、大好きだよ」
「へっ?な、なんだよ急に…パパもエンジェルのこと大好きだぞー!」
「でもマーマの次にでしょ?私の勇者様、早く見つかるといいなー」
「駄目!まだ早い!まだまだ駄目!絶対!」
…本当はすでに見つけていたのだが、それは秘密にしておいた。
先に入っていた子供たちもしっかりバスタオルを身体に巻いていて魔王、がっかり。
「子供たちは別にいいじゃんかよ…」
「コーのヘンタイ。私は隠したりしないもん。めんどくさいから」
ラスだけ裸のまま中に入ると、子供たちもコハクも大コーフン。
エンジェルはいつかラスみたいにスタイルがよくてとても綺麗なレディーになることが夢だったし、小さな勇者たちもラスみたいに綺麗で可愛いお姫様といつか出会って本当の勇者になることが夢で、ラスは憧れの対象だ。
「エンジェル、髪を洗ってあげるからこっちにおいで」
「はあい!マーマ、パーパが助けに来てくれて、よかったねえ」
バスタブから出て来たエンジェルがちょこんと正座をして笑いかけてくると、ラスは髪を洗ってやりながら頷き、小さな勇者たちとお湯の掛け合いっこをしているコハクを見て笑った。
「パパは私の勇者様だから、いつだって助けに来てくれるんだよ。エンジェルにもいつか勇者様が現れるからね」
「私の勇者様?私の勇者様は、黒いのー」
「はあ!?駄目駄目!幾つ歳が離れてると思ってんだ!エンジェルは結婚なんかさせずにずっと俺たちの傍に…」
「あと10年位待ってもらえばエンジェルだって結婚できる歳になるよ。デスが待ってくれるといいね、エンジェル」
「うん!」
みるみるがっくりきてうなだれたコハクに寄ってたかってじゃれついていた小さな勇者たちは、胸を張って泣き出しそうなコハクを勇気づけた。
「パパ、俺たちがずっとエンジェルの傍に居るから大丈夫!デスが変なことしたらすぐ邪魔してやる!」
「もお、みんな過保護だよ。はい終わったよ、次は勇者くんたちおいで」
「やったー!ママ―!」
ラスが大好きで仕方ない小さな勇者たちが今度はラスにじゃれつくと、エンジェルはバスタブの中に入ってコハクの膝にちょこんと座った。
デスと結婚の約束をしたことをコハクに言ってしまうと、この反応では絶対に反対されるだろうと幼いながらにわかっていたエンジェルは、おもちゃの黄色いあひるをお湯に浮かべて遊びながらコハクを見上げた。
「私、パーパのこと、大好きだよ」
「へっ?な、なんだよ急に…パパもエンジェルのこと大好きだぞー!」
「でもマーマの次にでしょ?私の勇者様、早く見つかるといいなー」
「駄目!まだ早い!まだまだ駄目!絶対!」
…本当はすでに見つけていたのだが、それは秘密にしておいた。