迷いの神社

「へー、案外簡単じゃん。」

俺が言っても、生首は何も言わず目を見てくるだけだ。

「あー、やればいいんだろ」


早速生首を抱える。

それはずしっと重く、気味が悪かった。


「…う」

俺は生首から目を逸らすことなく、外の水道まで運んだ。


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