終わらない歌
僕は家に帰るまでの道、いろんな事を考えながら歩いていた。

あのおじいさんをどこで見たかとか、あんな人でも、若い音楽聞くんだなぁとか、いろいろ…。

でも、やっぱり一番考えるのは、今日みた夢の事だった。今回の夢はいつもの様にはっきり割り切れない。モヤモヤする…。
それに、あの夢に出てきたおじいさん…。



あっ…!そうだ、あのおじいさんの顔だ。さっきの人とそっくりだ。

もしかして、あのおじいさんと出会うかもしれない、予知夢だったのかも。

…いやいや、それでも、偶然すぎるだろ。

と考えてる内に、家までたどり着いた。


家に帰ると、まだ誰も帰ってなかった。

僕は自分の部屋に行って、さっきまで考えていた事そっちのけで、音楽を聴きながら新しい推理小説を読みはじめた。
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