終わらない歌


午後8時ごろ。

僕は、ご飯を食べて、お風呂に入り終わって、自分の部屋に戻ろうとした時、お母さんが呼び止めた。


「あっ、絆。」

「ん?何?」

「あんた、明日休み?」

「うん、そうだけど。何で?」

明日から、三連休なのだ。

「お母さん、明日朝からお父さんと出掛けてくるから。」

「そうなんだ。分かった。」

と言って階段を上ろうとすると、姉・紫音がソファから顔をのぞかして、たずねた。

「絆、もう寝んの?」

「まだ寝ないよ。姉ちゃんは?」

「何言ってんの。まだ寝るわけないじゃない。」

「あ、そう。」

とそんな会話を交わしながら、僕は自分の部屋に戻った。
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