終わらない歌

「すまんな、若いの。昨日、話の途中で非常ベルが鳴ったもんでな。」

と言うと、おじいさんはふーっと息をついた。

僕は不思議に思ったので聞いた。

「何で非常ベルが鳴るんですか?…ここって夢の中じゃないの?」

僕の問いかけに、おじいさんはゆっくり答えた。

「……。やっぱり、そう思うか?」

僕はコクンと頷いた。

すると、おじいさんはちょっと悩んで、そして、ニッコリと笑って言った。
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